「ジェフ・ベック / ライブ・ワイアー」

ロックには「3大ロック・ギタリスト」と呼ばれる人がいます。ジェフ・ベックはそのひとりで、3人の中ではもっともフュージョンに近い音楽を演奏しました。
「ライブ・ワイアー」は、彼が1977年に発表したライブ・アルバムです。
原題が「Jeff Beck with the Jan Hammer Group Live」であるように、このライブはジャズ/フュージョン・バンドであったヤン・ハマー・グループにジェフ・ベックが参加した形となっています。
つまり、音楽がロックとジャズのミックスなのでした。
ジェフ・ベックがフュージョン路線の音楽を演奏するようになる前までのロック・バンドのロック・ギターは、そのほとんどがブルースという音楽に由来する演奏方法をとっていました。
ブルースでは、曲の中で使われる音が少なく、またコード進行も単純なので、複雑なコード進行をする曲は演奏できませんでした。
それが、ジェフ・ベックがジャズ/フュージョン系のミュージシャンと演奏するようになって、ロック・ギターの演奏が格段に進歩し、ロックでもジャズやフュージョンのように難しいコード進行をする曲が聴かれるようになりました。
このアルバムの素晴らしい所は、これほど難しい曲を、ロック・ギターの力あるサウンドや演奏で聴くことが出来た点でした。
ライブという事もあってか、演奏の迫力も、白熱した感じも素晴らしいです。
70年代中ごろあたりのジェフ・ベックのアルバムは、ロックの歴史を変えてしまった名作揃いです。