ルイジ・ノーノ / 力と光の波のように

ルイジ・ノーノは現代音楽の作曲家です。
現代音楽というのはクラシック音楽のうちで現代のもので、ポップスやロックは現代の音楽ですが現代音楽とは言いません。
また、クラシックは厳密には古典派とロマン派の音楽だけをいうので、厳密には現代音楽はクラシックには入りません。
このようにクラシック音楽と区別されるだけあって、現代音楽は音の響きが根本的に違うものが多いです。
これは、私が現代音楽を体験した最初の頃に聴いた音楽ですが、いままでの人生で一度も聴いたこともない音の響きに驚き、そして衝撃を受けました。
ノーノは戦後の現代音楽の中でも「前衛三羽烏」と呼ばれるほどにアバンギャルドな作風の作曲家だったのです。
ノーノの作品は、初期になるほどラウドで複雑で、後期になるほど静かになっていくのですが、彼の代表作のひとつである「力と光の波のように」は比較的初期の作品で、ものすごい音をしています。
オーケストラがこんな音を出せるのかという響きですし、ピアノもクラスターを叩きつけてきます。
そして、録音して変調されたテープも流されるのですが、そんなクラシックはまったく聴いたことがありませんでした。
そしてこの音楽にはテキストがついています。ガルシア・ロルカの詩です。
これがまた大変に鋭い内容の詩で、まだ現代音楽というものを良く知らなかった私は、この詩があまりに過激な音楽を聴き進めるのに、大きな道しるべとなりました。
普通の音楽では刺激が足りない人に、たいへんおすすめです。