天気読み

「天気読み」は1993年にリリースされた小沢健二のデビューシングルです。
フリッパーズギター時代とはまったく違う、シンプルでメッセージ性の強い曲です。
初めて聞いた時、フリッパーズ時代との違いにも驚きましたが、私が1番驚いたのは素晴らしい歌詞です。
恋人同士の曲なのですが甘いラブソングではなく、まるで良くできた短編小説を読んでいるような気分になります。
明かりをつけて眩しがるまばたきのような鮮やかなフレーズを誰か叫んでいる”こんな表現ができるのがすごいと思います。
夕暮れ時にこの曲を流しながら一人で車の運転をするのが好きです。朝でもなく昼でもなく、夕暮れ時がぴったりです。
だんだん暗くなってきて、それと同時に私も大きな口を開けて「天気読み」を歌い始めます。もしかすると、センチメンタルな時に聴きたくなるのかもしれません。悲しい曲ではないのに切ない気持ちになります。
そして、もしかして小沢健二は宇宙人なのではないかと思います。
”自然、宇宙、神様”などのキーワードを本当に美しく、さりげなく、そして強いメッセージ性を持って歌詞にすることができるからです。
普通の人間が作ると、けばけばしい歌詞になってしまいそうです。
なので小沢健二が宇宙人というよりは、小沢健二は宇宙人的感覚、美的センスを持っている気がします。
この曲を聴くといつもそう思うのです。私は「天気読み」という曲が好きです。
小沢健二という人の紡ぐ言葉が大好きです。